実際のデモでは、かなり複雑な要求が含まれた旅行プランの依頼(妻と8歳と12歳の子供と一緒にロンドンに旅をしたいが、グループシートが取れる安価な直行便のチケットと、SUVのレンタカー、そしてWi-Fiのあるホテルの予約を頼む)に対しても的確な回答を返し、その場で予約を入れられることをアピールした。
さらに、プリセットされたサービスに希望のものがない場合でも、rabbitティーチモードという機能を使うと、ユーザーが操作の手本を行って学ばせるだけで、rabbitOSがやり方を覚え、r1から声で操作可能となる。
こうした処理を実現しているのが、大規模言語モデル(LLM)ならぬ「大規模アクションモデル」(LAM)だ。Rabbitの独自発想であるLAMは、既存のアプリの構造と、それを使うユーザーのアクションを学び、再現するための仕組みであり、これによって、理論上、従来のLLMやAIエージェントでは不可能だった、すべてのアプリやWebサービスのAIによる操作が可能になると説明されている。