セールスフォースが、米国、英国、オーストラリア、インドの約4000人を対象に実施した調査によると、生成AIを使ったことがある人は約半分で、そのうちの75%が仕事に使用し、Z世代の利用率は7割に上るという。日本では特にChatGPTが話題だが、それ以外にも仕事に活用できる便利なAI関連ツールはいろいろある。今回は、その中からビジネスで使える3種を紹介しよう。(テクノロジーライター 大谷和利)
Webページからの情報収集を、速く、ラクに
AIとの会話で情報を検索&要約する「Perplexity」
基本的に無料かつ登録不要で利用できるPerplexity(パープレキシティ)は、会話形式で情報検索や、検索結果に対する処理を行えるAIツールである。公式のWebサイト(https://www.perplexity.ai/)からも利用可能だが、Chromeブラウザの拡張機能としてインストールすることで、より手軽で効果的に使えるようになる。
具体的には、たとえば閲覧中のページの要約や、見ているページが含まれるドメイン全体に対する質問などを、そのページを開いたまま、専用のチャットウィンドウから行える。また、AIの学習状態が継続的に更新されているため、インターネット上の最新情報の検索にも強く、回答に含まれる情報のリファレンスも表示されることが大きな特徴となっている。
さらに、AIエンジンとして、GPT-4や(日本では提供されていない会話系生成AIの)Claude-2を利用したい場合には、有料版のPerplexity Proも用意されている。
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