短時間で成果を出している人がいる一方、頑張っているのに成果が出ない人もいる。この違いは何だろう? 経営の最前線で20年以上、成果上げられる人と上げられない人の差を研究してきた人物がいる。東洋経済オンライン「市場が評価した経営者ランキング2019」第1位、フォーブス アジア「アジアの優良中小企業ベスト200」4度受賞の木下勝寿社長だ。注目の最新刊『チームX(エックス)』は「世界的にみても極上レベルのビジネス書」(神田昌典氏)と評され、デビュー作『売上最小化、利益最大化の法則』は「20年に一冊の本」(人気会計士)と絶賛された。そして今、「やる気に頼らず楽しく続けられる」と話題となっているのがベストセラー『時間最短化、成果最大化の法則──1日1話インストールする“できる人”の思考アルゴリズム』だ。本稿では【がっちりマンデー!!】SNSで「ニトリ」似鳥会長と「食べチョク」秋元代表から「2022年に読んだオススメ本3選」に選抜された本書から一部を抜粋しながら、「最短時間で最大の成果を出す方法」を紹介する。

人の感情にふりまわされなくなる【好き嫌いは7:3の法則】とは?

「好き嫌いは7:3の法則」とは?

 きっとあなたも、「他人に嫌われたくない」と思ったことはあるだろう。

 そのために自分の気持ちを抑え込んだり、我慢したりしたこともあっただろう。

 ただ、そうすることで、あなたの努力は報われただろうか。

 私は人に嫌われてもあまり気にしない。

 どんないい人でも、一部の人には必ず嫌われるからだ。

 もしあなた以外に世界に10人しかいないとしよう。

 すると、その10人のあなたに対する感情は次のいずれかになる。

(1)7人は「まあまあ好き」、3人は「まあまあ嫌い」
(2)9人は「まあまあ好き」、1人は「すごく嫌い」
(3)1人は「メチャクチャすごく好き」、9人は「まあまあ嫌い」
(4)3人は「すごく好き」、5人は「興味がない」、2人は「すごく嫌い」

 「好き」の「人数×強さ」と「嫌い」の「人数×強さ」は、だいたい7:3の割合になる。

 人から自分に向けられるパワー(人数×強さ)の7割は「好き」のパワーで、残りの3割が「嫌い」のパワーだ。

 これを「好き嫌いは7:3の法則」という。

「嫌い」のパワーと「好き」のパワーの関係

 このバランスはほとんど崩れない。

 人によっては3割の「嫌い」のパワーを避ける努力をするが、基本的に「7:3」なので、「嫌い」のパワーを3分の1に下げると、「好き」のパワーも3分の1に下がってしまう。

 次回は国民的歌手にもこの法則が当てはまることを紹介しよう。

(本稿は『時間最短化、成果最大化の法則』の一部を抜粋・編集したものです)