短時間で成果を出している人がいる一方、頑張っているのに成果が出ない人もいる。この違いは何だろう? 経営の最前線で20年以上、成果上げられる人と上げられない人の差を研究してきた人物がいる。
東洋経済オンライン「市場が評価した経営者ランキング2019」第1位、フォーブス アジア「アジアの優良中小企業ベスト200」4度受賞の木下勝寿社長だ。「やる気に頼らず楽しく続けられる」と話題の新刊が木下氏の『時間最短化、成果最大化の法則──1日1話インストールする“できる人”の思考アルゴリズム』。本書から一部を抜粋、「最短時間で最大の成果を出す方法」を初公開する。
行動量が10倍アップする
「ピッパの法則」って?
前回、世の中には3種類の人がいるという話をした。
「成功する人」
「成功しそうだけれどしない人」
「成功しない人」だ。
私はそれまで「忙しいから実行できない」と思っていた。
だが、よく考えると、社長のほうがよっぽど忙しい。
そこで成功している社長たちに「なぜすぐに行動できるのか」を聞いてみた。
「ピッと思いついたらパッとやるんだ。
君と話していて、こんなことをやったら面白いと感じる。
君が帰った瞬間にやる。
それだけだ」
これが拙著『売上最小化、利益最大化の法則』の最後と、『時間最短化、成果最大化の法則』にある45の法則のトップに書いた「ピッパの法則」だ。
簡単なものはパッと実行!
やるべきことが起こったとき、後でやろう、いつかやろうではなく、その場ですぐやるか、すぐできない場合はいつやるかをその場で決める。
すると、タスクを滞らせず、次々にこなしていけるのでキャパが激増する。
それ以来、私は「ピッパの法則」を実践し始めた。
簡単なものはパッと実行!
そうでないものは「いつやるか」パッとすぐ決め、スケジュール帳に書き込む。
すると、1日10個アイデアが思いついたら、10個全部実行できるようになった。
以前は10個思いついても1個しか実行できなかったから、行動量は10倍になったわけだ。
(本稿は『時間最短化、成果最大化の法則』の一部を抜粋・編集したものです)