正解は 4

解説 業績の推移株主名簿から得られる情報はたくさんあります。

①直近2年間で売上高が毎年ほぼ3倍ずつ成長しているというのは、すさまじい勢いで事業が急拡大している証拠です。

ただし、この急成長がいつまでも続くわけがなく、いずれは成長度合いが鈍化してきます。

利益率の高い
特別な会社

②売上高の半分以上が営業利益として残るということから、利益率が相当高いビジネスを展開していることがわかります。少なくとも、上場企業のなかでは、かなり業種が絞られます。

高い付加価値を提供していなければ、この利益率は実現しないということです。それだけでも、特別な会社だといえます。

【新NISAにも役立つ】「株で長く稼ぎ続ける人」必ずチェックする1つのポイント

必ずチェックすべきポイント

③大株主の名簿は、必ずチェックするようにしましょう。「会社名」「大株主」でネット検索すると、すぐに出てくるはずです。

上場したばかりの小型株の場合、創業者である現社長が、筆頭株主(その会社で一番多くの株を持っている人)である確率が高いです。社長が筆頭株主のほうが投資家に向けて責任ある経営を期待できます。

「会社名」「社長名」でネット検索して、社長の経営ビジョンなどをチェックし、投資する価値のある会社かどうかの判断材料にしましょう。

業績予想の数字は
あくまでも予想値

④予想売上高の成長率が落ちているのは、ビジネスがうまくいっていないからだと決めつけるのは、まだ早いと思います。

売上高が倍々ゲームで増えていけば、その後で成長率が多少落ちてしまうのは仕方のないことです。

また、翌年以降の業績予想の数字は、あくまでも“現時点での予想値”にすぎません。ここから上振れすることも下振れすることもあります。

そもそも業績予想は、会社のスタンスによって、強気に予想する会社もあれば、かなり保守的に予想する会社もあります。確定した数字ではないということを考慮しましょう。

【新NISAにも役立つ】「株で長く稼ぎ続ける人」必ずチェックする1つのポイントイラスト:カツヤマケイコ

ポイント 業績予想は会社のスタンスによって強気にも弱気にも出る

※本稿は『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)から一部を抜粋・編集したものです。