嘱託ってなに?定年後は正社員でいられない?
定年後、再雇用されてこれまでと同じようにフルタイムで働くとしても、雇用形態はほぼ「正社員」ではありません。民間企業の調査によると、65歳以上も「今の会社で働きたい」「正社員として働きたい」と希望する人はそれぞれ7割近くもいますが、定年後は「非正規社員」となるのがほとんどです。そこでよく耳にするのが「嘱託」ではないでしょうか。
嘱託とは、法律上に定義はなく、一般的に定年後に再雇用される従業員を指します。この場合、有期労働契約となるため、「契約社員」とも言えますが、定年後の再雇用と区別するために「嘱託社員」の名称を使用している場合が多いです。労働時間はフルタイムとは限らず、企業によっては、業務委託契約など雇用によらない働き方で嘱託契約を結んでいる場合もあります。
嘱託のほか、契約社員、準社員、パートナー社員、臨時社員、パートタイマー、アルバイトなど、企業ごとにさまざまな呼称があります。いずれにしても、定年を迎えるとこれまでの労働条件はリセットされ、再雇用される場合は基本的に非正規社員という立場で働くことになります。