台湾人が買いたい食品・お菓子1位
「ニューヨークパーフェクトチーズ」
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台湾人ユーザー2508人に、日本で購入したい食品・お菓子について自由記述で聞き、具体的な商品名や店名を集計してランキングした。
1位はチーズ菓子専門店「ニューヨークパーフェクトチーズ」だった。同店は、世界で活躍する3人のチーズ専門家が監修したメニューが売りで、主要都市のデパ地下に出店している。店名と同じ名前の看板商品「ニューヨークパーフェクトチーズ」(8個入1296円)などを求めて連日、行列の絶えない人気店となっている。
2位は、僅差の106票で「じゃがポックル」だった。こちらは、カルビーが製造するスナック菓子で、北海道のご当地お菓子として人気に火が付いた。台湾人は北海道の食や景色を好むことから、4位に「白い恋人」、6位に「六花亭」、10位に「ロイズ」がランクインしているのも納得だ。
その他、9位には京都に本社を構え、せんべいやおかきを扱う「小倉山荘」が、13位には東京みやげのロングセラー「東京ばな奈」がランクインした。
日本で買い物する場所
約5割が「旅行の1~3カ月前までに調べる」
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日本で買い物をする場所をいつ調べるのか聞いたところ、「旅行の1~3カ月前まで」が47.4%と最も多かった。次いで「旅行の1カ月前まで」が28.3%。一方、「旅行直前」は16.2%、「旅行中」(日本に来てから)は、7.1%にとどまった。
今回の調査結果を受けて、ジーリーメディアグループの吉田皓一代表は、「台湾からの訪日観光客は、日本での買い物を楽しみにしており、購入したい物がどこで売っているのかを数カ月前から情報収集している」「台湾人の訪日回数は2回以上が全体の約90%を占め、リピーターが多い。中国大陸からの訪日客の戻りが鈍い今、台湾からの観光客の心をつかむことがインバウンド戦略の成功のカギとなる」と解説する。
台湾人は日本に来る前に、ずいぶんと念入りに下調べしていることが分かったが、それではどのように情報収集をしているのだろうか?
吉田代表によると、テレビや旅行雑誌から情報を収集している人は少なく、ウェブサイトやSNSで情報を収集している人が多いという。というのも、日本ではテレビや雑誌の影響力が強いが、台湾のテレビは100チャンネル以上あり、競争が激しく、どのチャンネルも平均視聴率は1%以下なのだとか。
加えて台湾では、日本以上にウェブ広告が多く、発信者が特定できない記事の信ぴょう性は低いと見なされている。だから、ウェブサイトやSNSにおける情報収集も実名、顔出しといった「発信者が特定できる」ものが好まれるそうだ。
情報収集のツールとしては、台湾人はFacebook利用率が日本人よりも圧倒的に高く、次いでLINEやインスタグラム、YouTubeを頻繁にチェックするという。
台湾人インバウンドにアプローチしたい日本の事業者からすると、自らつくった広告をウェブ上で回すよりも、執筆型のウェブ広告やSNSで取り上げられることが有力な方法といえそうだ。
調査対象:台湾に住む「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」ユーザー(繁体字中国語で聞き取り)
実施期間:24年1月25日~1月30日
調査方法:インターネットリサーチ
有効回答数:2508
※数値は、小数第2位以下を四捨五入した
7段落目:栄養ドリンクの「アリナミン」の回答が最も多かった。→「栄養ドリンクの」を削除
(2024年2月9日18:30 ダイヤモンド編集部)