東京は東京出身者以外が多い街
このようなプロジェクトが売れるのは首都圏、特に東京は地方出身の割合が非常に高い地区だからです。利便性が高く割安感があれば今住んでいる所にはこだわらない人は多い街ということを意味しています。東京生まれ、東京育ちの人はやはり、これまで自分が育った地域で購入するケースが多いのも事実です。
買った瞬間儲かるマンションは場所にこだわらない人が相手なので「割安感」自体を重要なセールスポイントにする必要があるのです。「便利な割に安いね」と思わせることは必須なのです。
ただその物件が割安かどうかをどう見極めるかは難しいところです。繰り返しになりますが、新しい街を作るようなプロジェクトの場合、相場が形成されていないからです。価格を設定する側も正直わからないのですから買うほうも見極めが難しいのは当然のことです。それで売る側はヒントをどこに探すかというと、同じような利便性を持ち、同じようなイメージの立地で、比較的最近分譲された事例を頼りに価格を設定するのです。買う側もその視点をもてばいいのです。
内部にいなくてもインターネットで参考物件の現在の中古価格などはわかります。そして肝心なのは実際現地およびその周辺を見て回ることです。検討物件はもちろんですが、同じようなイメージを持つ過去の開発も見るのです。それにより完成後のイメージもよりしやすいですし、営業マンが価格の妥当性を言ってくる材料を予習しておくことになるのです。そうすれば何も準備せずに販売センターに行って舞い上がるよりも冷静に価格が割安かどうか判断できると思います。また、割安感がセールスポイントの物件は営業マンのほうも商談の中でしっかりアピールしてくることと思います。
買うなら絶対「第一期」の理由
「未開の地」の大規模物件は「人気物件」という演出をして次期以降の販売に弾みをつけたいという思惑もあるので、とにかく第一期が「買い」なのです。デベロッパー側は第一期即時完売したいのです。そして人気物件として第二期以降の販売や引き続き行われる新しいプロジェクトの成功へ弾みをつけたいのです。
第一期が思惑通り即日完売できると、第二期以降は値上げします。まあまあなら現状維持。失敗したら早くも値引きです。
値上がりするなら先に買った方がいいですし、第一期で失敗するような割高物件はそもそも購入検討物件から外した方がいいのです。いずれにしても第二期で買った方がいい物件はないのです。
ただし、割安かどうか自信が持てなかったら、申込を第一期の締め切り間近にすればよいのです。各住戸の倍率や人気具合もわかります。空き住戸が多いようであれば見送ればいいでしょう。ただし、不人気物件でも人気物件のようにみせかける場合もあるので要注意です。それを確かめるには申込が入っている住戸を欲しいと言ってみることです。それでその住戸が買えるかのような営業トークをしてきたらその物件は不人気物件です。水増しのためにダミーの申込を入れているような物件は検討しなくてよいでしょう。