「未開の地」以外にも狙い目はあります

その1. 新駅予定地
 街の発展の起点は鉄道網であると言っても過言ではありません。街の発展における鉄道の役割は計り知れません。マンション選びで資産価値を考慮した場合、駅からの距離は非常に重要です。それが、新駅ができるということは、新駅開設と同時にバス便が駅近物件に化けるという場合もあるということなのです。
 JR山手線で品川〜田町間に40年ぶりに新駅が誕生するという報道が2012年1月に各紙にありましたが、ここなどは新駅ができるだけでなく開発もされるので周辺含めた価値の上昇が見込まれるのではないでしょうか。一例ですが、新駅の開設は都心といえどもまだあるのです。マンション購入検討を開始する時に「新駅 予定」と検索してみてはいかがでしょうか。

その2. 沿線延伸計画
 鉄道に関するいい環境の変化は新駅だけではありません。既存の鉄道網でも価値が上がるケースはあります。一例をあげると、西武池袋線です。もともとは池袋が終点でそれほど人気の高い沿線では無かったのですが、今や有楽町線とつながり有楽町まで直行できるようになり、副都心線ともつながり渋谷へも乗り換えなしでいけるようになり、長い時間かけて沿線価値が少しずつ上昇してきました。あまり人気のない沿線でも、人気のある沿線に乗り入れ都心部に直行できるなど利便性が向上する見込みがある場所は狙い目なのです。

小田急線も3月23日から下北沢駅周辺が地下化され開かずの踏切が解消されました。今後複々線化が進めば沿線ポテンシャルが上がっていくことでしょう。

 また地下鉄の大江戸線も練馬区の大泉学園町方面に延伸の話がありますし、埼玉高速鉄道も浦和美園から岩槻まで延伸の計画もあります。このように首都圏の鉄道開発に関する話題は枚挙にいとまがありません。

その3. 大規模公園予定地
もともと近くに大きな公園がない場所に大きな公園計画があるのも将来の価格上昇が見込まれる条件のひとつです。特にファミリータイプの3LDKや4LDKの間取りであれば尚更です。
 これらの例のように、デベロッパー側は将来よくなる要素について営業上のアピールは一生懸命しますが、価格には反映しきれてないことが多いのが分譲マンション業界の実態です。

 将来よくなることはアピールできても、値付けはあくまで直近の近傍マーケットからついついしてしまうからです。将来価値を適正に現在の価格に反映できている物件は見たことがありません。こわくてできないのです。そういうギャップがあることを頭に入れてマンション探しをしてはいかがでしょうか。損はないないと思います。

次回は、「営業マンにすすめられた部屋を買ってはいけません。そのわけは?」

次回第3回は、4月10日更新予定です。


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