ホリプロ創業者の堀威夫ホリプロ創業者の堀威夫 Photo:SANKEI

芸能プロダクションの地位を引き上げた
ホリプロ創業者の堀威夫

 京浜工業地帯や横浜ベイブリッジを眼下に見下ろす横浜市神奈川区の高台に位置する。戦前からの100余年の校歴がある男子のみの中高一貫私立校だ。全国有数の進学校として知られている。

 まずは、企業の創業者を紹介しよう。

 多くの芸能人を抱える総合エンターテインメント企業・ホリプロの創業者である堀威夫(1932年10月生まれ)が、OBだ。浅野高校の前身である旧制の浅野綜合中学校を経て明治大学商学部卒で、大学時代からギター弾きで生計を立てていた。

 1960年代から芸能プロダクションの仕事を始め、山口百恵、森昌子、石川さゆりといったスターを順次、育てていった。1989年には業界初の株式公開を果たし、東証1部上場にこぎつけ、日本経団連への加盟も成し遂げた。しかし2012年に、MBO(経営陣による企業買収)を実施し、上場廃止となった。

 堀自身は、2020年の株主総会をもって会社の役職から全て引いた。2021年には文化功労者に選定された。芸能プロダクションを、一般企業並みの地位に引き上げた功労者、といえる。

 山本雅一は、アスリートやその指導者、文化人の競技からライフラインまでのマネジメント活動をサポートするスポーツビズの創業社長だ。元モーグル選手の上村愛子やレーシングドライバーの佐藤琢麿、カーリングチームのロコ・ソラーレなど約60人のトップアスリートが所属している。1996年創業で、この分野における先駆けの会社だ。

 井上恵博(よしひろ)は、1970年代に中古車販売会社のケーユーホールディングス(東証スタンダード上場)の前身のケーユー商事を創業し、長年にわたり社長、会長を務めてきたが、2021年12月に死去した。

 中田渉は、アフリカ農村の住民の生活を変えるためには、水や電気だけでなくデジタル化が必須であると考え、それを推進するDots forを、2021年に設立した。ペナンやセネガルで事業を展開している。

 水野雄介は、ライフイズテックの創業者・代表だ。シリコンバレーIT教育法をモチーフとした中高生向けIT教育プログラムを立ち上げ、延べ1万5000人が参加している。慶応大・物理情報工学科大学院卒だ。