米政府はイスラエル軍について、パレスチナ自治区ガザで多数の民間人が犠牲になった空爆と、レバノンでの白リン弾の使用疑惑を調査している。緊密な関係にある同盟国のイスラエルが本来の目的以外で爆弾やミサイルを使い、民間人を殺害したとの疑惑を巡る国務省の調査の一環だ。複数の米当局者がウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に明らかにした。バイデン政権はこれまで武器供与に条件を設けてこなかったが、紛争が続く中、条件を付けてイスラエルに圧力をかけるよう要求する議員の声が高まるなど、難問に直面している。これら当局者によると、国務省の調査対象の一つは、昨年10月31日のガザ市郊外ジャバリア難民キャンプへの空爆。人口の密集するキャンプへの攻撃で、125人余りが死亡した。イスラエルは、高層ビルの地下のトンネルに潜んでいたハマス司令官を狙ったと主張している。