ビジネスパーソン写真はイメージです Photo:PIXTA

分析や批判はするものの、なかなか行動が伴わない…という人がいます。そんな人が部下だった場合、上司はどのように関わって、「実行し成果を出す」ことを促せばいいのでしょうか。(カスタマーズ・ファースト株式会社代表取締役・代表講師、産業カウンセラー 片桐あい)

分析や批判ばかりの
「頭でっかち」部下に

 検索エンジン、チャットGPTなどのテクノロジーが発達したことにより、さまざまな情報が手に入りやすくなりました。また、YouTubeなどで良質なコンテンツを誰でも無料で見ることができます。

 そのような昨今の状況もあいまってか、いわゆる「頭でっかち」な人が増えているように感じます。

 人は、考えること(行動をする前)と、行動すること(実際に手足を動かす)の二つを分けて実行することができます。「考えてから動けよ」とか、「動く前にリスクを考えろ」と言われた経験がある人もいるでしょう。

 一般的に、「頭でっかち」だと言われる人は、考えることと行動することのバランスが悪く、考えるけど行動できない傾向があります。よく考えることは、もちろん重要なことです。ただ、今の時代は、「行動すること」の重要性が以前よりも増しているといえます。

次ページ以降では、頭でっかちな人が行動できない要因と、上司がすべき対処法について解説します。