岐阜県岐南町の町長が「99のセクハラ」をしたと第三者委員会が認定。町長は辞職する意向を示している。多数の女性からの証言があったために認定されたが、長年このような事態が放置されてしまったのはなぜなのか。我々の日常においても、ハラスメントに対する認識のギャップのズレを埋めることはできるのだろうか。(フリーライター 鎌田和歌)
「中立性に欠けているーー」「もう少し丁寧な調査をしてほしかったです」
岐阜県岐南町の小島英雄町長は2月28日朝の記者会見でそう訴え、泣き出したと報じられている。小島町長は2023年5月に『週刊文春』で女性職員4人からセクハラを告発され、その後第三者委員会による調査が行われていた。
報告書では「99の行為がセクハラ」と認定されたが、小島町長はこの調査結果に反発。一方、今月限りで辞職する考えを示した。小島町長は2000年から町議を務め、2020年の町長選で当選していた。
調査委員会が認定したセクハラは、報道によれば次のようなもの。
「99のセクハラ」が示す
職員たちの壮絶なストレス
中京テレビNEWSが報道した「【99個セクハラ全文】手の甲を30秒さすって「赤ちゃん」みたいな手をしてるね 岐南町長の不適切行為」(2月28日)より、一部を抜粋する。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1045874725e1da927f4c2c2ae5fce6d4011bcbee
・自席で作業中、「ご苦労様」と声をかけられ頭をポンポンと触られた
・「色白だろう」といって、ズボンをめくりあげて見せつけてきた
・手のひらを見せて「すべすべだろう」と聞き、同意すると、「一回触ってみろ」といって触らされた