またダイエットに成功した肥満ラットに難消化性デンプンを与えてみると、標準的な消化レベルのデンプン食よりもリバウンドが緩やかだったという。研究者は「難消化性デンプンを食べることで、大腸がんの前段階にある異常な細胞を死滅できるほか、肥満が一因のがん、例えば乳がんリスクを減らすかもしれない」としている。

 難消化性デンプン豊富な食材は、エンドウやインゲンなどの豆類、青いバナナ、タイ米などポソポソした食感のコメ類など。日本のコメは必ずしも含有量が豊富とはいえないが、加熱してから室温以下に冷ました場合は別。熱でバラバラになった分子が再び結合して消化されにくくなるのだ。ただし、再加熱してしまうと元の木阿弥なのでご注意を。

 残業帰りの食卓に「冷や飯」が出ていても、健康への気づかいだと前向きに捉えてみよう。

(取材・構成/医学ライター・井手ゆきえ)

週刊ダイヤモンド