妻としては「自分でやったほうが楽」と思っても、いったん頼んだからには任せたほうがいいだろうし、夫に「今やろうとしてたのに」と逆ギレされたら面倒なので、見守るしかありません。

 自覚がないまま、妻に膨大な気苦労を背負い込ませるのは、非常に危険。夫に対する根深い不満や不信感は、こうした小さいことの積み重ねでできていきます。

→妻から「これやっておいて」と頼まれたら、とにかくすぐに手を付けることが大切。信頼をなくして、何も頼んでもらえなくなる前に実践を

家中のゴミ箱のゴミをまとめて集積所に持っていったが
新しいゴミ袋をセットしていない

 あちこちの部屋や洗面所のゴミを大きな袋にまとめて、それを集積所に持っていった時点で、ひと仕事終えた気になるのは無理もありません。しかし、新しいゴミ袋をセットするという重大な仕事が残っていました。

 それをしないと、せっかくのお手柄が台なしになるばかりか、妻に「役に立たたない夫」と思われてしまいます。

→新しい袋をぞんざいにゴミ箱に入れるのではなく、ふくらませてキレイにセットすると妻からの印象もぐっとアップする

掃除をしている妻に「少しは手伝ってよ」と言われて
「何をすればいいの?」

 こちらとしては、的外れな手伝い方をして逆に邪魔になってはいけないという思いから、とりあえず妻の意向を聞いてみました。しかし、言われた妻は「自分で考えろ!」という気持ちになるでしょう。

 こう聞かれたら、妻は頭を働かせて、具体的に「ここをこうして」と指示を出さなければなりません。何気ない問いかけのようですが、忙しく働いている妻にそれをさせるのは、ちょっと迷惑です。

 妻が気持ちに余裕があるときなら、すんなり「これをやってほしい」という話になるでしょう。状況とタイミングを考えずに、平気でこう聞けるところも、妻にしてみれば神経を逆なでされるポイントです。