先週行われたジョー・バイデン米大統領の一般教書演説で特に際立っていたのは、ドナルド・トランプ氏が米国にもたらしている危機(peril)が、習近平氏やウラジーミル・プーチン氏、金正恩氏、アリ・ハメネイ氏、イスラム組織ハマス、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラ、イエメンの親イラン武装組織フーシ派をすべてひとまとめにしたよりも大きいと、バイデン氏が考えているということだった。バイデン大統領は、急速に高まる外国からの脅威にさらされる中で米国の結束を訴えるよりも、「オレンジペリル(Orange Peril)」(トランプ氏がもたらす危機)に対して自身の再選に向けた選挙戦を開始することに重点を置いていた。