5世代格差の残酷!主要100社26年版「20年間年収推移」 氷河期、バブル…どの世代が損をした?#4Photo:SANKEI

鹿島の業績が絶好調だ。2026年3月期に売上高3兆円、純利益1550億円とそれぞれ過去最高を更新する見通しである。だが、その矢先の26年1月、天野裕正社長が急逝。押味至一会長が社長を兼務する緊急体制に移行した。そんな同社における世代間の「年収格差」はどうなっているのか。特集『5世代格差の残酷!主要100社26年版「20年間年収推移」氷河期、バブル…どの世代が損をした?』(全39回)の#4では、過去20年間の推移を10年刻みにして、鹿島の5世代別の平均年収と主要100社内のランクを独自試算した。その結果、割を食ったのはシニア世代だったことが判明。一方で、厚遇を享受している「勝ち組世代」は?(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)

最高益の更新と社長急逝の試練
稼ぐ力を取り戻した鹿島の変貌

 ゼネコン各社が共通して直面する資材高と人手不足の中で、鹿島が採算を押し上げている。2025年11月には26年3月期の純利益見通しを上方修正し、過去最高の1550億円を見込む。利益率の高い追加工事の獲得が奏功し、配当予想も積み増した。株式市場で建設株が強気に評価される流れの中で、鹿島も株価が上場来高値を更新する場面があるなど、わが世の春を謳歌している。

 その成長ストーリーを支えてきたのが、受注規模や売上高よりも採算性を重視する経営への転換だ。熊本県の台湾積体電路製造(TSMC)や北海道のRapidus(ラピダス)など半導体工場の大型工事を受注し、利益率改善につなげてきた。加えて、残業規制強化の「2024年問題」で深刻化した人手不足には、新技術の導入や省人化で対応してきた。

 しかし26年1月23日、その改革を率いてきた天野裕正社長が急逝。押味至一会長が社長を兼務する緊急体制へと移行し、好業績のただ中で経営のかじ取りが改めて問われている。

 そんな変革と混乱のさなかにある鹿島の中で、年齢別に長期で年収を比べた場合、団塊・バブル期・就職氷河期・ゆとり世代のうち、どの世代が恵まれていたか?ダイヤモンド編集部は、過去20年間を10年刻みにして、鹿島の「5世代の年収」と「主要100社内の年収ランク」の推移を独自に試算した。

 対象としたのは、2000年代から現在までの、20~50代の現役世代から、60代と70代のOB世代まで。「それぞれの世代はこの20年で給料を幾らもらっていたのか」「その会社の中ではどの世代が得をしたのか」「日本の主要企業100社の中で、年収序列は高かったのか」。これらを徹底検証し、47項目のデータとして残酷なまでの格差をあぶり出した。

 試算の結果、鹿島はシニア世代が割を食ったことが判明したが、その一方、厚遇されている勝ち組世代はどこなのか。次ページで確認しよう。