「最近の若い人は……」「俺が若い頃は……」自分の常識だけで“余計なお世話”ともいえるアドバイスをしてしまう人がいます。なぜこのようなアドバイスをしてしまうのでしょうか。このような困ったベテランがいたらどう対応すればいいのでしょうか。(作家、株式会社HIROWA代表取締役、京都光華女子大学キャリア形成学科客員教授 和田裕美)
教えたがりなベテラン世代のアドバイス
なぜつまらないのか
「最近の若い人は……」という“鉄板フレーズ”。誰しも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
時代が変われば、価値観や常識が変わるのは当然のことです。
それなのに、自分の常識だけでものを教えたがる人がいます。聞いていないのに延々と、「余計なお世話」を一方的に話し続ける人です。現在、「不適切にもほどがある!」というドラマが放送されていますが、まさに不適切な助言ばかりしてしまうのです。
幸運なことに私は自由な仕事をしているので今、そのような人と関わることはあまりありません。それどころか、性別や立場に関係なく、話を一生懸命聞いてくださる方、腰の低い方、器の大きな方が多くいらっしゃいます。謙虚なおじさまはかっこよく、頭が下がります。
だからこそ、このように若い人たちに「余計なお世話」ばかりをしてしまう人の話を聞くと、残念でなりません。そこで今回は、このようなベテラン世代にどう向き合うべきか?を考えてみたいと思います。