3.部下に敬意を払うサーバントリーダーであること
これについては、ホルスト自身の言葉を読んでいただこう。
最初から消極的な気持ちで、適当にやり過ごそうとして出社する者もめったにいない。目標達成に貢献したいと思うのが人間というものだ。ふさわしい場所に招き入れさえすれば、誰であれ、才能を開花させることができる。(中略)無意識のうちにでも、社員を機械の歯車のように扱ってはならない。そうではなく、人間としての彼らを理解し、それぞれの興味や意欲をかき立てるような仕事に就かせる必要がある。それができれば、彼らは長期にわたって素晴らしい働きをして、自分自身にも会社にも大きな利益をもたらす存在になるはずだ。
ホルスト・シュルツのこの本を手に取ったあなたは間違いなく幸運な人だ。あなたは、彼の成功と失敗から紡ぎ出された知恵の結晶を、たっぷり味わうことができる。あなた自身の組織に適用できる素晴らしいストーリーと教訓を、大いに気に入るはずだ。読み終わったとき、あなたはこの本の核心を成すメッセージを理解していることだろう―高みを目指す者が勝利をつかむのだから。