米大リーグ(MLB)で活躍する大谷翔平選手の通訳を務めてきた水原一平氏は表向き、世界で最も有名な野球選手がチームメートや報道陣との言葉の壁を乗り越えるのをサポートする役割を担っていた。しかし実際には、大谷選手の人生における水原氏の位置づけは、職務の垣根を超えた、はるかに重要なものだった。水原氏はクラブハウス内で大谷選手に付き添っているだけではなかった。大谷選手にほぼ毎日同行し、大谷選手という存在の多くの面をグラウンド内外で事実上、管理していた。大谷選手がロサンゼルス・ドジャースに移籍して2試合を終えた今、2人の関係は突然厳しい監視の目にさらされている。連邦捜査の対象となっている違法なブックメーカー(賭け屋)と水原氏の関係が浮上したためだ。