資金を現金に近い形で保有するのがこれまでより難しくなってきた。米連邦準備制度理事会(FRB)が2年前に利上げを開始して以降、譲渡性預金(CD)やMMF(マネー・マーケット・ファンド)、その他の現金に近いさまざまな投資商品から、多くの場合に年5%を超える大きなリターンが得られていた。しかしFRBは20日、年内に3回の利下げを行うシナリオを維持した。現金に近い投資商品の中には、利回りが高く維持されているものもあれば、低下し始めているものもある。変化はCDに表れている。昨年は、12カ月物以上のCDに資金を預けて5%の金利を確保するのは容易だった。現在、最も利率が高いのは、預入期間がより短いものだ。3カ月物CDの利率は最大で年5.5%だ。だが、金融機関の商品で最も高金利のものを追跡しているバンクレートのデータによると、預入期間が2年になると、利率は5%未満となり、昨年末時点の約5.5%を下回っている。
キャッシュで5%リターンが容易な局面、終了へ
CDやMMFなどへの投資、FRBの利下げ検討で状況は変化
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