まさか原薬の不正製造の査察で帳簿までひっくり返されるとは思っていなかったようだ。医療用医薬品の不正製造で2月に富山県から行政処分(業務改善命令)を受けたアクティブファーマ(東京都)が、査察後に行っていた「隠蔽工作」の実態が本誌取材で判明した。富山県は23年5月、同社の富山八尾工場(富山市)に1回目の無通告査察を実施。会社側は査察を受け、7月に製造管理・品質に関わる「GMP委員会」を開き、今後の対応策を検討した。しかし、この会議で出たのは反省の弁どころか、品質保証本部長による帳簿操作の指示だった。