ウクライナの急襲部隊は昨年8月、装甲車両を静かに約4キロメートル進めると、驚くロシア兵の一団に300発の銃弾を発射した。運転手も射手も乗っていないこの車両は地上ドローン(無人機)だった。ウクライナは敵の部隊への攻撃や地雷の撤去・敷設、負傷兵の救助に、こうしたロボットのような車両を使うことが増えている。2年前にロシアが侵攻を開始して以降、ウクライナは空と海にドローンを投入し、戦争のやり方を根本から変えた。その際、同国は自前で開発したドローンで破壊的効果を上げたが、その低コストの「DIY」的アプローチを、今度は無人地上車両(UGV)で再現しようとしている。この取り組みには課題もある。地上ドローンは建物を避けて進んだり、でこぼこした地面を走ったりしなければならないなど、一般的に空中ドローンや水上ドローンより導入へのハードルが高い。大手武器メーカーは数十年UGVを試験しているが、米国や同盟国では本格配備には至っていない。
ウクライナ戦場にロボット ドローンが陸でも活躍
ドローンは空と海で破壊的な効果をもたらしたが、陸での活用には課題も
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