情報をインプットする手段としての「外部プロ人事」

 人事部門の“孤独感”を減らすためには、人事担当者の“情報のインプット”を増やす必要があります。昨今は、HRのイベントや情報発信するメディアも多くあり、情報収集の方法が容易になってきています。

 そして、情報をインプットする手段のひとつとして、「外部プロ人事(=即戦力のプロフェッショナル人事専門家)」に自社事業に参画してもらうというものがあるのです。

 社外のスタッフである「外部プロ人事」に参画してもらうメリットは、まず、自社の課題に合ったリアリティある意見を客観的にもらえること。さらに、正社員である人事担当者が、社員ではなかなか採用できないレベルの人材(外部プロ人事)とともに仕事ができる点です。たとえば、GAFAMのような、企業の急成長過程を経験した人事担当者を正社員として採用しようとすれば、それ相応の企業の魅力や待遇が求められます。いつまで経っても採用できない可能性もあるでしょう。しかし、人事担当者を正社員として迎え入れるのではなく、外部のスタッフである「外部プロ人事」として活用すれば、必要なタイミングで、必要なだけ、「プロ」の知見やノウハウを自社に流入させることができます。

 経験豊富な「外部プロ人事」が組織にジョインすると、「外部プロ人事」の仕事ぶりを見た人事担当者(正社員)が、新たなナレッジやノウハウを吸収して成長するという、受け入れる組織側(人事部)への好影響が生まれます。

「外部人材(プロ人事)の活用」と聞くと、アウトソーシング的な実務サポートか、コンサル的なアドバイスなどをイメージされる方も少なくありません。ですが、外部人材の活用は、「短期間のメリット」ではなく、半永久的なメリットをもたらすというのが、私の経験からの実感です。