職場ではずっと職場向けの自分を演じてきた人には、この素でいるというのは、なかなかハードルが高いことかもしれません。
しかし、これからも職場向けの自分を演じ続けていては、絶対に本当のあなたと会社の思うあなた(=あなたの演じてきた職場向けのあなた)とのギャップは埋まりません。
その結果、嫌な仕事が舞い込み続け、断り続けなくてはならなくなります。そうでなければ、嫌な仕事を受け入れ続けるしかありません。
そして、自分を偽り続けるのはしんどいものです。思い出してください。赤ん坊のときに偽って生きていましたか?いませんよね(笑)。
だったら、最初から素でいたほうがずっと楽です。
素でいるとはたとえば、実家にいるときのように振る舞うことです。
といっても、身なりに気を使わないとか、自由気ままに過ごすとか、そういう意味ではありません。
そうではなく、したいことをして、したくないことはしない、そういう人間なのだということを、隠さないことです。
嫌な仕事を振られたら断ることもある人なんだなと、思ってもらうことです。
そして、そう思ってもらうには、実際に嫌な仕事を断るのが最も効率的です。
私はいつでも素です。新卒で入ったトヨタでも、その後、移ったTBSでもアクセンチュアでも、独立したいまも、どこにいても素でいます。
なので、嫌な仕事が舞い込んでくることは、どんどん無くなっていきました。冒頭で書いたようなことは、ほとんど発生しないように自然となってきたのです。
とはいえ、いきなり素でいろと言われても困る人もいるでしょう。
そこで、素になる前にできることがあります。
上司にあなたを知ってもらうため
現状報告をプラスした挨拶を
上司があなたの現状を知らないのは、上司の観察不足かもしれません。
でも、それ以上に、あなたがあなたを上司が観察しやすいようにしていないのかもしれません。だから上司からは本当のあなたが見えなくて、それがギャップの要因になっている。ひとまずそう考えて、上司に本当のあなたを見えやすくしてみましょう。
手っ取り早いのは、コミュニケーションを取ることです。
そして、一番お得なコミュニケーションは、挨拶です。