そして、きっと一番可能性が高いのは、上司によるあなたへの理解不足です。
あなたがどんな人なのか、あなたがいま、どんな仕事を抱えているのか、あなたにはどんな能力があって、どれだけ時間があるのか、そういったことを把握していないから、あなたから見ると、見当外れの、嫌な仕事を持ちかけてくるのです。
仕事が忙しすぎるという悩みを抱えるのは、仕事ができる人だけです。
ですから、嫌な仕事を断らずにすむように、嫌な仕事を持ちかけられたくなかったら、あなた自身のこと、そして仕事状況を上司に把握しておいてもらう必要があるのです。
もしも「いつも嫌な仕事ばかり押し付けられる」と思っている人がいたら、その理由は、本当のあなたと、上司の見ているあなたとのギャップにあるのだと思います。
そのギャップを埋めるには、本当のあなたを上司の見ているあなたに近づけるか、上司の見ているあなたを本当のあなたに近づけるか、どちらかでしょう。
私ならもちろん、上司の見ている私を本当の私に近づけます。「いやいや、私はそういう人間ではありませんよ、これが私ですよ」というように、上司の誤解を解くイメージです。
しかし実際には、上司の思うあなたに、本当のあなたを近づけているケースが多いようです。これは、上司を会社に置き換えると、もっとわかりやすくなるでしょう。
多くの会社員は、会社が思うあなたに、本当のあなたをなんとか近づけようとしすぎているのです。
入社面接のときのことを思い出してください。
そこで、本音を話しましたか?本当の自分を偽りませんでしたか?
入社したいがためにもしも自分を偽っていたなら、会社、そして上司があなたのことを誤解しているのも仕方のないことです。
嫌な仕事を振られないようにするには、その誤解をなんとかして解く必要があるでしょう。
周囲から誤解されないために
「素」の自分でいることが大切
あなたのことを周囲に誤解させないために大切なのは、ありのままでいることです。
素でいることです。
本心を隠さないことです。上司の言葉に二つ返事でどんな仕事でも引き受けるようには見せないことです。