「ひとり暮らし」の人こそマンションを買うべき理由単身者の場合、実際に自分が住む間取りと、将来売ったり貸したりしやすい間取りが合致しやすく、上手な買い方を実現しやすい可能性が高い(写真はイメージです) Photo:PIXTA

日々の生活では、さまざまなお金がかかります。なかでも大きな割合を占めるのが「住まい」にかかるお金です。特に今、賃貸でひとり暮らしをしている人は、「年金生活になっても、家賃を支払い続けていくことができるのか」と不安になることもあるかもしれません。そこで今回はファイナンシャルプランナーとして活躍する風呂内亜矢氏の新刊『やってはいけない「ひとりマンション」の買い方』(青春出版社刊)から、「ひとりマンション」を購入するためのコツについて抜粋して紹介します。

「ひとり暮らし」の人こそ
今、マンションを買うべき理由

 近年、世帯の形が大きく変わりつつあります。

 最近、我々ファイナンシャルプランナー(FP)の間では、「標準世帯って、もう標準ではないよね」という認識が浸透しています。

「標準世帯」とは、夫婦と子ども2人の4人家族で世帯主1人だけが働いているという形態の家族を指します。我々FPがよく参考にする、総務省の家計調査で使われてきた区分(ただし、総務省は2005年以降、標準世帯という用語は使っていません)で、私自身もさまざまな試算を出す際に、モデルとなる家族の形として扱うこともあります。

 しかし、全体の割合で見ると、夫婦と子ども2人の4人家族という世帯の形は、もはやスタンダードではなくなりつつあります。