存在感放つのは大手だけじゃない!
知られざる有望な半導体企業も多数
日本の半導体大手といえば、ルネサスエレクトロニクス、ソニーグループ、キオクシアホールディングスの3社だ。いずれもAIブームには乗り切れているとは言えない。それでもルネサスとソニーは、車載用マイコンやアップル向けのセンサーという特定領域で存在感を放つ。非上場ながらキオクシアはメモリー業界世界大手で、他社との再編を通じて立て直しを図ろうとする動きに目が離せない。
このほかにも日本には、製造装置や材料メーカーを含めて知られざる有望企業が多く存在する。
足元では潮目の変化もある。エヌビディアの独走を許したTSMCだったが、パソコンとスマホ低迷の打撃から脱し、いよいよAI半導体の成長を取り込んで反転攻勢に入った。赤字に苦しんだサムスンもメモリー価格の反転とHBMの出荷増で巻き返す。エヌビディアに端を発した半導体市場の沸騰は、新たなステージに入る。