肌は潤いがなくなるのではなく、アブラが固まっていく
ひじやかかとはガサガサだし、肌の乾燥も以前より気になってきた。「年齢を重ねると、アブラはなくなっていくのね……」そう思っていませんか?
そんなことはありません。年齢に関係なく、アブラは肌に十分あります。
正しくは、「年齢を重ねていくとアブラはなくなる」ではなく、「年齢を重ねるとアブラは固まる」のです。
前項でお伝えしたように、アブラは酸化すると固まるという性質を持っています。しかも、「ロウ」のように固まっていきますから、アブラを感じないだけなのです。
小鼻を触ってみてください。 他の部位に比べ、がっちりとかたくなっていませんか? かたくなっているとしたら、それはアブラの固形化が進み、角質や皮脂が何層にも蓄積されてしまった状態です。
眉間が盛り上がっている、顎に吹き出物がよくできる、頬の毛穴が広がっているといった症状がある場合は、その部位のかたさもチェックしてみましょう。
そのかたさこそ、古い皮脂と角質の層です。
肌のアブラが新鮮な状態なら、皮脂も角質も自然とはがれていきます。しかし、酸化が進みアブラが固形化してしまうと角質も固まってしまい、はがれることができなくなるのです。 古い角質に水分はなじまず、どんどん乾燥した状態になり、肌老化が加速します。
つまりアブラを酸化させないことが、スキンケアで最も大切だといえるのです。
肌トラブルを悪化させるやりがちな3つの間違いケア
何かしなければ……と対処したつもりが、かえってトラブルを悪化させることもあります。
やりがちな間違いケアを3つご紹介しましょう。