(1)洗顔を控える

「朝は水洗いだけです」という方にその理由をおたずねすると、「乾燥や洗顔後にツッパリ感を感じるから」とおっしゃいます。

 実は乾燥は古い角質がたまっていることや、アブラ膜ができていることが原因であり、洗顔後のツッパリ感は汚れの取り残しで起こります。

(2)油分に頼る

 加齢とともにアブラがなくなっていくのは目に見える症状であって、実際にはアブラはあります。

 化粧品売り場に行くと「保湿したあとは蓋をしましょう」と言って、クリームやオイル、ジェルなどをすすめられます。

 しかし、肌が必要としているのは、水分です。水を弾くような油分の強い化粧品をつけてしまうと、どうなるでしょうか? 水はなじんでいきません。

「肌に蓋をする」という言葉通り、保湿できない、ターンオーバーできないといった肌機能が失われる状態に陥るのです。

(3)肌を保護する

 50代のお客様が 「化粧水のあとは○○クリームをつけて、目元にはコレで、シミ部分には美白のコレ、それからたるみにこれがいいと言われて……」 と、なんと9つものクリームをつけていらっしゃいました。

 シミ、シワ、乾燥、たるみ、毛穴……と悩みが増えていくほど、化粧品アイテムが増えてしまったそうです。

 確かに年齢を重ねると、あれこれと気になる肌症状は出てきます。しかし何もかもが足りなくなっていくのではありません。 それどころか過剰に肌を守ろうとすると、肌のチカラが衰えていきます。

 スキンケアは、私たちの肌に備わっているチカラを活かすことが大切なのです。