動揺を余儀なくされているのは、全国の猫関係者である。ちゅ~るの汎用性たるや凄まじく、日々のおやつとしてのみならず、保護猫・地域猫の警戒心を緩和するツール、食事の難しい猫の栄養補給、どこかに隠れた家猫をおびき出すエサなどに使えるものであったからだ。
筆者の家でも粉状のサプリをちゅ~るに混ぜて毎日1本供している。もはや猫様の生活になくてはならない存在である。
いなば食品の炎上とちゅ~るの品質は無関係ではあるのだが、炎上の内容がちょっとゴリッとした異物感ある感触を伴っていて、猫関係者としては看過するのが難しかった。
想像以上のボロ家
新入社員にあまりにもむごい仕打ち
報じられている「ボロ家ハラスメント」とはどういうものか。要約すると、「真新しい社員寮を社宅としてあてがわれると聞かされていた新入社員たちが、実際に案内されたのは雨漏りする古い一軒家数棟で、そこで数人ずつに分かれて共同生活をするように指示された――」というのである。
こう、文章だけで説明を見ると「ふんふんなるほど。ひどいことをするものだ。それは許せないだろうな」と思われるのだが、文春がアップしている実際の部屋の様子の画像を見ると、一歩進んだ同情や憤りを感じることになろう。
画像が伝えているのは、想像を上回るボロい家であり、新生活に向けての緊張と期待を胸に新築社宅を想像していた新入社員への仕打ちとしては、あまりにもむごい。
また、入社直前に募集要項から約3万円低い給与額を提示された(22.6万円→19.645万円)とも報じられており、こういった経緯から多くの新卒が入社辞退に至ったとのことである。
報じられている内容がどこまで事実かはしかと見極める必要があるが、「ボロ家」の件については、いなば食品が「由比のシェアハウス報道について」という釈明文を公式サイトに載せている。「ご指摘の点につき、誠意をもって改修に全力を挙げております」とあり、少なくとも報道の一部を事実と認めていることは間違いなさそうである。
この釈明文の説明は少しわかりにくいのだが、諸事情によって不手際があったが、どうやら現在、新卒者はHPで紹介されているキレイな社宅に案内されていると読める。
【参考】由比のシェアハウス報道について
https://www.inaba-foods.jp/topics/detail/1068