米ニューヨークのヘッジファンドマネジャー、パーカー・クイラン氏は、中国北部の天津市で高銀金融(ゴールディン・フィナンシャル)が手掛ける新開発地区「天津ゴールディン・メトロポリタン」を訪れた際、あれだけのスペースを一体どのように埋めるのかと疑問に思った。最低100万ドル(現在のレートで約1億5600万円)から購入できるマンションがあるほか、ニューヨークのエンパイアステートビルより大きいオフィスタワーやオペラが上演できるホール、ショッピングモール、ホテルが計画されていた。総面積はモナコの国土より広くなる予定だった。買い手を呼び込む策はあるのか、とクイラン氏は尋ねた。「ポロです」。同氏を案内した販売担当者はこう答えた。
中国不動産バブル、誰も止めようとしなかった
デベロッパーも住宅購入者も米銀大手もそろって警告サインを無視、一方で空売りでもうけた人も
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