GW明け。仕事に行くのが憂うつになっている人も多いのではないだろうか。仕事や人間関係……うまくいかないことばかり、という人にぜひ読んでもらいたいのが、「メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語る この世を生き抜く最強の技術」(わび著)だ。「しんどいときに読み直している」「確実に効く技術がつまっている」「みんなに読んでほしい」など喜びの声が多数寄せられている本書。今回はわび氏に、憂うつな日々を乗り切るため技術を聞いた。

「死にたくはないけど、生きたいとも思わない…」。「しんどすぎる虚無感」から抜け出す3つの方法とは?Photo: Adobe Stock

「よくわからない疲労感」が出ていませんか?

5月中旬。だいたいこの時期になると「よくわからない疲労感」が出てきます。

新年度の「やる気」とか「雰囲気」でごまかしていた疲れやストレスが、GW明けに一気に押し寄せてくる感じです。

私も桜が散り、藤の花が枯れてしまうこの時期になると、「死にたくはないけど、無理して生きたいとも思わないな……」と思うことがあります。

この「死にたいほどではないけど、生きたいとも思わない」感覚をこじらせると本当に危険です。

仕事だけでなく、人間関係や趣味、推し活にも「虚無感」を覚えるにようなり、まったく動けなくなってしまうんです。

そういうわけで、今回は「死にたくはないけど、生きたいとも思わない……」と思ったときに、私がやっていることを紹介します。

※ここで紹介することは、あくまで一般人である私がやっていて効果があったことなので、気分が塞ぎ込みがちな方は早めに心療内科など医療機関に相談してみてください。

①よく寝て、よく食べる

「最近、気分が落ちてきているな」と気づいたときに、私が実践していること。

それは、よく寝て、よく食べることです。

とは言っても、たくさん寝て、たくさん食べるのとは違います。

GWで乱れてしまった睡眠、食生活の質やリズムを整えるという意味です。

睡眠は、まず「起きる時間」を決めて、その時間に無理なく起きられる時間に眠る。

食事は栄養バランスのよい食事を心がける。

意識しないとなんとなくラクなほうに流れてしまい、生活がどんどん乱れていきます。

まずはよく寝て、よく食べることで疲れをとりましょう。

②こまめに楽しみをつくる

疲れがとれたら、こまめに楽しみをつくります。

「朝はスタバラテを飲もう」「週末は全力で推すぞ」「冬は箱根に行きたいな」など。

あまりに大きすぎる楽しみは叶えるのが大変です。

また、遠すぎる楽しみは待つのがしんどいです。

大小さまざまな楽しみを散りばめるのがコツです。

まずは明日や週末に小さな楽しみをつくってください。

楽しみの連続攻撃が虚無をなぎはらってくれますよ。

③過去に描いた「理想の自分」にとらわれず、「今の自分」を大切にする

GWなどの長期休暇で、実家に帰ったり、昔の友人にあったりすると、昔「思い描いていた自分」をふと思い出します。

その自分と今の自分にギャップがあると、今の自分がひどくつまらない存在に思えてくることがあります。

そんな気持ちがよぎったとき、私は「あきらめる」ようにしています。

あきらめるというとネガティブなイメージがあります。

でも、仏教で「あきらめる」は「明らかにする」であり、なんの思い込みを持たずにありのままを見ることと言われています。

まだ未熟だった頃に描いた「理想の自分」にとらわれず、「今の自分」を大切にしましょう。

「気分が塞ぎ込んでいるな」「何をやっても楽しくない」と思ったときは、ぜひこの3つの方法を試してみてください。

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『この世を生き抜く最強の技術』では、ストレスの多い毎日から自分の心を守り、自分らしく生きる方法をたくさん紹介しています。