ムダで余計なことにあえて「本気で」取り組む

ムダなことにあえて「本気で」取り組もう<br />――仲間をつくるための「最初の一歩」の踏み出し方とは?<br />元楽天イーグルス創業メンバー対談<br />【小澤隆生×南壮一郎】(その3)

 小澤さんや僕みたいに、何かを主体的に始めることが得意な人がいる反面、なかなか一歩が踏み出せないという人もいると思います。僕はそういう人に対して、おもしろい人の周りにいればいいじゃないかという話をするのですが、小澤さんはそういう人に対して、どうアドバイスされますか。

小澤 僕は、誘いに全部乗ってみたら、と勧めますね。たとえば「今日パーティに行かない?」みたいなものも含めて、乗ってみるというのはすごく重要。「会社を一緒にやらない?」と誘われたときに、「転職するのは無理。でも、土日と夜は手伝わせてほしい」とか。これも誘いに乗ることですよね。会社の中のプロジェクトも同じで、公募があったら、とりあえず手を挙げてみる。

 僕はよく「幹事は買ってでもやれ」と言っています。それは別に覚悟も必要ないですし、会社をつくるよりもずっと楽です。でも、その幹事という行為は、会社をつくるとかプロジェクトを進めるとかの「縮小版」なんです。例えば旅行の幹事なら、待ち合わせをどこにしようか、遅刻した人をどうしようか、雨が降ったらどうしようか、交通渋滞が起きたらどうしようかなどを想定し、対応する。本当にいい勉強になります。

 もし手が足りないのなら、「一緒に手伝ってくれないか」と呼びかける。お手伝いしにきてくれた人にとっても、そこで得られる経験は必ず何かで役立ちますから。失敗したとしても、失敗を目の当たりにできれば、それが役立ちます

 だから、旅行でも飲み会でもイベントでもいいから、余計なこと、やらなくてもいいことをいっぱいやってほしいですね。世の中には些細なプロジェクトが大量にあります。そこから学ぶことはたくさんありますから。

 そういう余計なことをやり続けて、それで「けっこう上手くいくな」と感じたら、起業でもなんでもチャレンジしてみたらいいと思います。

(終わり)

→次回は、トレンダーズ代表取締役、経沢香保子さんをお迎えする予定です。お楽しみに!


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ともに戦える「仲間」のつくり方

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