「旦那様に無痛おねだりするか」この一言で、人気俳優の生田斗真さんが大炎上している。すでに本人は「変な伝え方をしました」「本当にごめんね!」と謝罪しているが、批判はなかなか収まらない。女性たちがこの一言に「ドン引き」したのはなぜなのか。背景には、日本特有の社会事情も見られる。(フリーライター 鎌田和歌)
謝罪するも鎮火せず
生田さんはなぜ大炎上したのか
発端はGW中の5月5日、俳優の生田斗真さんがインスタグラムのストーリーで、ファンからの質問やメッセージに応えたことだった。
インスタグラムのストーリー投稿は1日で消えるが、アーカイブとして残すほどでもない簡易的な投稿を瞬間的に行う機能として重宝され、特に若者の間でよく好まれている印象だ。
タレントやインフルエンサーがこの機能を使ってファンと交流することも多く、生田さんもこの日、多数のメッセージに回答したようだ。しかしそのうちの一つがスクショ(スクリーンショット)され、主にX(旧ツイッター)で拡散したことをきっかけに大炎上した。
炎上した投稿は、「今日で妊娠9ヶ月目です 出産こわいよー」という絵文字付きのコメントに、「旦那様に無痛おねだりするか」と返したものだった。「無痛」とは、「無痛分娩」のことを指している。
批判が殺到したことを本人も把握したようで、7日には、以下のような謝罪文をアップしている。
「僕の発言で傷つけてしまった方がいるようです。ごめんなさい。費用はかかってしまうけど恐怖心を緩和するためにも、一つの大切な選択だと勉強していたのでそれをご家族で話し合われる事もいいのではないかとお伝えしたかったのだけど言葉足らずでした。というか変な伝え方をしました。以降気をつけます!質問くれた方も本当にごめんね!応援しているからね!」
ただし、謝罪してもなかなか収まらないのが炎上の常であり、今回の場合も「謝るポイントが違う」といった声が強い。
批判者の中には男性の声もあるが、男性の中には「なぜこれがこんなに大炎上しているのか」と疑問に思う人もいるかもしれない(あるいは女性でも、「自分は気にならない」と思う人もいるだろう)。すでに謝罪をしている個人に追い討ちをかけることはしたくないが、この炎上から、背景にある日本独自の出産事情を少し考えてみたい。