その4:いすゞ自動車「D-MAX EV」(日本)
かつては日本でもジェミニやピアッツア、アスカなどの乗用車を製造していたいすゞ。タイではピックアップトラックやSUV(スポーツ用多目的車)が根強い人気を誇っています。
いすゞがBIMSに出展したのは、同社の既存モデル「D-MAX」のEV版です。D-MAXは日本への正規輸入が行われていないため、日本ではなかなかお目にかかれないモデルですが、タイでは都会から地方まで幅広い層に支持されています。
ベースとなるD-MAXは2023年には大幅なマイナーチェンジを施し、自動ブレーキ関連などの安全機能を充実。4WD走行性能を向上させたばかりです。
進化を遂げたD-MAXをベースにした「D-MAX EV」はコンセプトモデルですが、今後は市場投入を見据えているとのこと。想定されるスペックとしては、フロントに40kW、リヤに90kWのモーターを搭載し、バッテリーはリチウムイオンで66.9kWhの容量を確保。最高速度は130km/h以上としています。
今後の計画としては、まず 2025年にノルウェーから販売を開始し、徐々にイギリス、ヨーロッパ、オーストラリア、そしてタイなどに販路を拡大するといいます。
いかがでしたでしょうか。ピックアップトラックの「本場」であるタイでは今、アジアのメーカーを巻き込んだ開発競争が始まろうとしています。
その過程で、各社は今後、どのような意欲作を生み出していくのでしょうか。電動トラックの分野はテスラが注目を集めがちですが、タイにおける市場動向からも目が離せません。
なお次ページでは、記事中では紹介しきれなかった、BIMSで展示されていた「トラック以外」のEV画像(アジアのメーカーによるもの)を掲載しています。興味のある方はぜひチェックしてみてください。
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