40歳から起業し、成功させたいという人を後押しする本連載。自分が立ち上げた会社がだんだん大きくなり、事業もうまくいくようになったら、いよいよ上場を見据えて動き出します。第7回となる今回は、会社を成長させるために一緒に戦っていく仲間でもあるマネジメントチームの組成、上場を見据えた資本政策、そしてなかなか困難なエンジニア採用について説明していきます。(アンパサンドCEO 後藤康成)
CxOを採用し、マネジメントチームを組成する
前回の記事で、プロダクトが本格的に市場に受け入れられるかを検証する「PMF(プロダクトマーケットフィット)ステージ」の重要性についてお話ししました。PMF後、次に取り組むのは、事業成長を担ってもらうメンバーを採用して、マネジメントチームを組成すること。つまり、上場までの戦友であるCxOを採用することです。
そのためには、起業家のビジョンや成長のためのミッションを明確にしたコーポレートブランディングを進めていく必要があります。起業家のビジョンに共感したメンバーに参加してもらえるよう、自社の事業が将来有望なビジネスになることをブランディングしていきましょう。もちろんソーシャルメディアやYouTubeなどでの情報発信も効果的です。
起業家がCEO(最高経営責任者)として手腕を振るうとして、ファイナンス領域に責任を持ってもらうCFO(最高財務責任者)、ITをベースにしている事業であればテクノロジー領域に責任を持ってもらうCTO(最高技術責任者)の採用は必須となります。CFOやCTOは取締役である必要はありません。筆者の知る限りでは執行役員として迎えるケースも少なくないです。この3名がコアのマネジメントチームになり成長ステージにおける経営と執行を担ってもらうことになります。