上場49社超、15業界における月次の業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「【月次版】業界天気図」。今回は、2024年6〜8月度の家電量販店編だ。
ビックカメラ、エディオン、ケーズデンキ…
直近データだけでは計り知れない、家電量販店の「稼ぐ実力」とは?
家電量販店の主要3社が発表した6〜8月度の月次業績データは、以下の結果となった。
◯エディオン(エディオン)の既存店売上高
6月度:前年同月比117.6%(17.6%増)
7月度:前年同月比104.9%(4.9%増)
8月度:前年同月比110.8%(10.8%増)
◯ケーズデンキ(ケーズHD)の既存店売上高
6月度:前年同月比111.3%(11.3%増)
7月度:前年同月比99.3%(0.7%減)
8月度:前年同月比97.9%(2.1%減)
◯ビックカメラ+コジマ(ビックカメラ)の既存店売上高
6月度:前年同月比113.0%(13.0%増)
7月度:前年同月比107.1%(7.1%増)
8月度:前年同月比102.6%(2.6%増)
今回取り上げた3社の中で、ケーズデンキのみが前年実績に届かなかった。反対に、エディオンやビックカメラ+コジマは堅調に見える。
ところが、時間軸を広げて約4年分を分析すると、印象がまたガラリと変わる。次のページで詳しく見ていこう。