料理が面倒、忙しくて料理をする暇がない、そもそも料理が苦手……でも、野菜はちゃんと食べたい! そんな人におすすめなのが、書籍『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』。旬の時期や、新鮮なものの見分け方、栄養、長持ちする保存方法、おいしく食べるためのコツなど、なるべく料理せず、ラクにおいしく野菜を食べる方法を多数紹介しています。今回は、そのなかからにんじんについて紹介していきます。

にんじんはどこまで食べられる?

【農家が本気で伝えたい!】多くの人は捨てるけど、食べられる! 人参のおいしいとこ2つPhoto: Adobe Stock

にんじんは、緑黄色野菜の代表格。常備している家庭の多い野菜です。

本来の旬は10~12月頃ですが、4~7月の春にんじん、8~10月の秋にんじん、11~翌3月の冬にんじんと、大きく分けて年に3回の収穫時期がありますし、産地リレーが確立されているため、通年手に入る野菜です。

おいしいにんじんを手に入れるには、色が鮮やかでつやがあり、表面がなめらかなもの、あまり太すぎないものを選ぶといいでしょう。
スーパーなどで、葉がついていない状態で売られている場合、切り口が太いものは固い場合が多いので、避けるようにします。

葉つきは新鮮な証なので、見つけたらぜひ買って新鮮なうちに調理してください。
捨てている方も多い葉は、栄養も豊富ですし、風味があっておいしいですよ!

また、調理するときは必ず皮をむいている方も多いと思いますが、生産者さんによるとにんじんの皮はとても薄く、出荷前の洗浄の工程でほぼはがれてしまっているそうです。
皮に見えているのは、実は表面の劣化によるものだとか!

食べられますので、気にならない場合はむかずに食べても大丈夫です。
皮はむくもの、と思っている野菜も、意外とむかなくても食べられるものが多いので、ぜひ試してみてくださいね。

手間や時間をかけた料理より、「新鮮な野菜をそのままシンプルに食べるのが、結局いちばんおいしい!」と思ったことはありませんか?『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』は、そのための方法だけをまとめて1冊にしたものです。250軒以上の生産者さんに直接取材したり、アンケートにご協力いただき、選び方や、切り方、保存方法、食べ方などあまり知られていないけれど、生産者さんだから知っている情報ばかりを集めました。レシピ本にはない野菜の知識とアイディアで「こんなに味が変わるんだ!」という体験をしてみてくださいね。