「お酒を飲んだ後に落ち込んでしまう…」なぜ、それが起こるのでしょうか。
そう語るのは、これまでネット上で若者を中心に1万人以上の悩みを解決してきた精神科医・いっちー氏だ。「モヤモヤがなくなった」「イライラの対処法がわかった」など、感情のコントロール方法をまとめた『頭んなか「メンヘラなとき」があります。』では、どうすればめんどくさい自分を変えられるかを詳しく説明している。この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、考え方次第でラクになれる方法を解説する。(構成/種岡 健)
飲んだ後がつらい
お酒を飲んでいる瞬間は気持ちがいいのですが、その後にすごく落ち込んでしまいます。
これは普通のことでしょうか?
お酒は良くも悪くも、「人間が持つ感情の抑制」を外してしまいます。
・普段から溜め込めている怒りを吐き出したくなる人
・普段はあまり見ないようにしている悲しみを吐き出してしまう人
・人と話したいという欲求があふれ出る人
など、お酒に酔っているときは人によってさまざまな形で酔いは見られるものです。
しかし、いずれも「普段ガマンしている感情があふれてしまう」ということは変わりません。
飲酒コントロールしよう
あなたがお酒を飲んでいるときには気持ちが高まり、普段抱えているストレスや不満を抑制せず吐き出すことで、そのときには気持ちはよくなるでしょう。
しかし、酔いが覚めてきて感情がもとに戻ってしまうと忘れていたストレスや不安が元に戻り、ギャップによって苦しんでしまうのかもしれません。
人によっては落ち込んだり、お酒を飲むことを「つらい」と感じてしまうこともあるでしょう。
それらを踏まえて飲みたくない、飲むとつらくなることが続く場合にはアルコールによるデメリットが多すぎるのかもしれません。
飲酒を少し減らせるようにコントロールしてみましょう。
まずは、本数の上限を決めておく。
そして、それを周囲に伝えておく。
それを徹底しておきましょう。人を絡めることによって、自分を変えることができることを覚えておきましょう。
(本稿は、『頭んなか「メンヘラなとき」があります。』の著者・精神科医いっちー氏が特別に書き下ろしたものです。)
精神科医いっちー
本名:一林大基(いちばやし・たいき)
世界初のバーチャル精神科医として活動する精神科医
1987年生まれ。昭和大学附属烏山病院精神科救急病棟にて勤務、論文を多数執筆する。SNSで情報発信をおこないながら「質問箱」にて1万件を超える質問に答え、総フォロワー数は6万人を超える。「少し病んでいるけれど誰にも相談できない」という悩みをメインに、特にSNSをよく利用する多感な時期の10~20代の若者への情報発信と支援をおこなうことで、多くの反響を得ている。「AERA」への取材に協力やNHKの番組出演などもある。