ここで大切になるのは、スーパーに行く、食材を買うという行為を自分のなかでどう位置づけるかです。

 わたしのやり方は節約を最優先に考えたものですが、「買い物を楽しむこと」や、「少し割高になっても、調理時間を短縮して別のことに時間を使いたい」という部分の優先順位が高いのであれば、売り場をくまなく見て回ったり、時短アイテムを活用したりするのもいいでしょう。

「なんとなくコンビニ」から卒業する

「用もないのにコンビニに行く人」は1年にいくら損しているのか?節約オタクふゆこさんの著書『貯金はこれでつくれます 本当にお金が増える46のコツ』(アスコム/税込1540円)
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 次にご紹介する節約法は、「コンビニに行かない」ことです。

 もともとあまりコンビニには行かないという人や、必要なものしか買わないという人には関係ないと思いますが、わたしはコンビニが大好きで、ほぼ毎日、出勤前や帰り道に特に用もないのに立ち寄り、お菓子や飲み物を買っているタイプでした。

 アプリで家計簿をつけてみたところ、多い日はなんと1日に3回もコンビニに立ち寄っていました。1回あたりは400円、500円という出費ですが、積み重なると毎月数千円、多い月は1万円近い金額になっていたのです。

 月4000円でも、1年間に直すと4万8000円。これはかなりの出費です。

 自分のなかで、「コンビニに通って買い物をすることは優先順位が高い」と位置づけている人はいいのですが、ほとんどの人はなんとなく習慣で通っていて、そこでなにを買ったのかすら覚えていないことも多いのではないでしょうか。

 そんな「なんとなく」の行動に、あなたの大切なお金を使ってしまうのは、とてももったいない。それこそ年に4万8000円もあれば、近場に旅行に行ったり、おいしいものを食べに行ったりすることもできますよね。

 わたしと同じように、

・用もないのにコンビニに行く
・「ついで買い」をよくする
・ 新製品や限定品という言葉に弱い


 そんなタイプの人は、コンビニでの浪費割合がかなり高いことが予想されます。

 まずは、騙されたと思って1週間でも2週間でも、「コンビニに絶対に行かない」ルールを試してみてください。

 いちどそう決めてしまえば、最初のうちこそ気分が落ち着かないかもしれませんが、徐々に慣れていきます。きっと、「コンビニに行かなくても困ることはないな」「行くと余計なものを買ってしまうだけだったんだ」と実感できるはずです。

 みなさんもご存じのように、コンビニの商品はスーパーなどと比べて高めの価格になっています。同じお菓子や飲み物を買うのでも、スーパーでまとめ買いをすればずっと安い金額で入手できるのです。

 多くの人が、「自分がどれだけコンビニに行っているか、毎月いくら使っているか」を認識できないくらい、生活の一部になっているかもしれません。しかし、そこに節約や貯金のヒントがあるのです。