「ついで買い」「乗せられ買い」の罠にハマらない買い物のコツ

「まったく買う気がなかったものを、つい衝動的に買ってしまった」

 そんな浪費が頻発する場所は、たまに行くデパートやファッションビルよりも、むしろ日頃通っている食品スーパーです。

 自炊をしようと食材を買いに行ったのに、入口に並べてあるお惣菜や菓子パンがおいしそうで、割高でも思わず購入。あるいは、試食販売のお姉さんのトークスキルに乗せられて、買う予定のなかったウインナーを3パック買ってしまうといったことは、誰にでも経験があるのではないでしょうか。

 もともと意志が強くて、どんな誘いにも揺るがないタイプの人であれば問題ありませんが、わたしはすぐにホイホイ乗せられてしまう、いわゆる“チョロい客”でした。

 こういう買い物は、自分の意志で買っているのではなく、店舗の販促マーケティングに踊らされているということ。お店側は、「この位置で、この価格で、こんなふうにアピールをすれば必ず客は買いたくなるはず」と狙って販売しているわけですから、わたしはまんまとその戦略にハマっているのです。

 そんなマーケティングやPRのプロたちの戦略に抗うために、わたしが実行したのは、「買い物は週1(土曜日)にする」こと。そして、「見たら負けの精神」を持つことでした。

 まず、買い物に行くのは週に1回、土曜日のみと決めました。わたしの場合は、近くのスーパーが車で行く距離にあるということもあり、車で出かけて1週間分の食材をまとめて買い込みます。平日の仕事帰りは心身ともに疲れていて、お腹も空いています。仕事で嫌なことがあれば、ストレスも溜まっているでしょう。

 そんなコンディションが悪い状態でスーパーに行けば、ついついお菓子やスイーツ、楽チンなお惣菜を買ってしまって当然です。

 だから、金曜の夜にグッスリ睡眠をとって、心身のコンディションがいい、休みの日の土曜日に買い物に行くという作戦にしました。

 そして実際の買い物では、事前に「買い物メモ」を作成し、メモに書いた商品だけをカゴに入れていきます。買い物メモの内容がすべて揃ったら、お惣菜売場やお菓子コーナーなど、誘惑の多い場所を通らないコースでレジに直行。YouTubeや本記事では、さんざん節約マインドを語っていますが、わたしはもともと意志薄弱なタイプ。目にしたら買ってしまうので、「とにかく見ない」ことにしたのです。