水分補給の出費ゼロ化計画

 浪費をしていた頃のわたしは、会社にある自動販売機で、1日3本ほどドリンクを買っていました。エナジードリンクや甘い缶コーヒーなどを買うことが多く、仕事の活力を注入しているような気分に浸っていたのです。

 1缶当たり150円くらいだとしても、1日450円×5日×4週間だと1カ月に9000円、年間だと何と10万8000円の大きな出費です。

 自動販売機で飲み物を買うことに価値を感じているというのではなく、「なんとなくの習慣」で出費をしているだけなので、とてももったいないお金の使い方です。

 同様の習慣のある人は、コンビニ通いの話と同様に、とにかく1週間でも2週間でも、「自動販売機に足を運ばない」ということをやってみてください。

 自動販売機に行くことが仕事中のリフレッシュになっているという場合もあるかもしれませんが、休憩をするときは自販機のないところでストレッチをしたり、外の空気を吸ったりするなど、代わりとなるリフレッシュ方法を考えて習慣化するといいと思います。また、わたしのように1日に何本も買っていて、一気に全部やめるのはつらいという場合は、とりあえず「1日1本だけにする」などのルールを決めるのもいいでしょう。

 給茶機がある職場であれば、水分補給は実質タダでできますが、わたしの職場には残念ながら設置されていなかったので、水筒作戦を実施しました。

 毎朝自宅で水、お茶、コーヒーなどを水筒に入れて持参することで、自動販売機での出費をゼロにすることができました。

 しばらくのあいだ自販機のドリンクから離れてみると、「糖分でリフレッシュ! というつもりで買っていたけれど、別に飲まなくても大丈夫だな」と思えるようになりました。

 もともとコーヒーが好きだったので缶コーヒーを飲むようになったのですが、自販機のコーヒーは正直、そんなにおいしいわけではありません。

 自宅で淹れたコーヒーのほうが断然おいしいですし、水筒でおいしいコーヒーを持参するようになったことで、以前よりも仕事中の気分転換ができるようにもなりました。

 また、浮いたお金でちょっといいコーヒー豆を買うことができ、一層おいしいコーヒーが飲めるようになったのも嬉しい効果でした。