意味不明でも突っ走れる強さ
「コメダにはそれほどとがった特徴はありません。目新しい商品があるわけでもないし、他店と比べて価格が低いわけでもない」
「誰でもちょっと時間が空いたときに、お友だちとおしゃべりしたい、1人で本を読みたい、家の近所で、気の張らない場所でゆっくりしたい、そういうときがあると思います。しかし、そんな欲求を満たしてくれる場所は、意外と少ないんです。かつては、喫茶店がそんなニーズを満たしていたのですが、ビルの建て替えであったり、コンビニなどの他業態を含む競合店ができたり、諸々の事情で淘汰されてしまいました。コメダはそんな喫茶店の潜在的ニーズを拾っているのだと思います」
「家庭の居間よりもちょっといい環境と、万人に好まれる商品の提供をめざしています」
(専門誌『カフェ・スイーツ』2012年3月5日、当時、コメダ執行役経営戦略室長の武藤貴史氏のコメント)
内装もさっぱりコンセプトが不明だが、そのまま突っ切ってしまえるところに、名古屋発祥の強さがあるのではないだろうか。
コメダ珈琲店にはそんな魅力が満ちているが、最後にもう1つだけ違和感を紹介したい。