2人の謎キャラクター

コメダさん、やりすぎだって!異次元のボリュームと「ワケのわからなさ」に完全に持ってかれたコメダおじさん(左) Photo:Diamond /コメダンディ(右) コメダ珈琲店公式サイトより

 コメダ珈琲店のロゴや看板、コーヒーカップに描かれているキャラクターのことだ。シルクハットのようなものを頭に被り、片目だけメガネをしている謎の人物、その名も「コメダおじさん」。中世の紳士という設定らしい。

 他方で、コメダの公式ホームページにも同じようなキャラがいる。パッと見「コメダおじさん」かと思いきや、この人は「コメダンディ」なのだという。

 公式サイトには、次のように記載されている。

《コメダンディは、コメダの“くつろぎ“のための活動を紹介するナビゲーターとして活躍をしています。コメダのロゴにもなっている「コメダおじさん」にあこがれながら今日もコメダブレンドを飲み、まったりくつろぐのが大好きな永遠の35歳です》

 まったく意味不明だが、このコメダンディの語尾は常に「ですぞ」。公式サイトで「よろしくお願いしますぞ」「店内の木材に指定の森林木材を使用することで、森林の資源を循環することにも貢献していますぞ」と珍妙な日本語を駆使して、コメダ珈琲の環境活動などを紹介している。

 ロゴのキャラの方が「ダンディ」っぽいし、2人のキャラをつくってムダな混乱を招く理由もよくわからない。性格が不明なのに、語尾だけ設定されていることに至っては、思考停止せざるを得ないだろう。

 わけがわからない部分を削らないでいられること。それが他のチェーン店を寄せ付けない競争力の源泉になっているのだから、コメダ珈琲店恐るべしだ。

【訂正】記事の初出時より以下の通り訂正します。
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看板商品ともなった生クリームたっぷりの「シロノワール」や

看板商品ともなった「シロノワール」や
(2024年6月12日20:30 ダイヤモンド・ライフ編集部)