セブン-イレブンジャパンが、顧客が事前に注文して店舗で商品を受け取る「モバイルオーダー」を導入する方向であることが、ダイヤモンド編集部の取材で分かった。揚げ物などの専用商品も投入する見通しだ。セブンは店舗を中心に配送サービス「7NOW」の展開を加速。“秘策”ともいえるモバイルオーダーも採用することで、顧客のさらなる取り込みを図る。コンビニエンスストア各社がデリバリーなどに力を入れる中、最大手が新サービスに踏み切ることで、さらに競争が激化しそうだ。(ダイヤモンド編集部 下本菜実)
コンビニ各社が“出来たて”競争
セブンの秘策はモバイルオーダー
ウーバーイーツなどの配達サービスの普及で、消費者は“出来たてのおいしさ”を気軽に楽しめるようになった。そうした強力なサービスの登場で、コンビニエンスストアも変化を迫られている。従来のコンビニが強みとしていた、便利さやおいしさに加え、“出来たて”にも力を入れ始めているのだ。
では、各社は具体的にどのように出来たての商品を届けるのか。ダイヤモンド編集部の取材で、最大手のセブン-イレブンジャパンが新たなサービスを導入する方向であることが分かった。
すでに同社は配送サービスの「7NOW」を全国の約1万2000店舗で展開している。それに加えて、新たに店舗受け取り型の「モバイルオーダー」をスタートする方向で調整している。つまり、配達サービスに加え、事前注文の商品を店舗で受け取るサービスの2本柱を用意することになる。
次ページでは、セブンが検討している新サービスの中身とともに、コンビニ各社がしのぎを削る“出来たて”競争の最新動向をまとめた。