SGホールディングス(本社・京都市南区、栗和田榮一会長)は5月31日、C&Fロジホールディングス(本社・東京都新宿区、綾宏将社長)に対しTOB(株式公開買付け)を実施すると発表した。同日、C&FロジはTOBに対して賛同の意を表明、株主に対しTOBへの応募を推奨した。C&FロジにはAZ-COM丸和ホールディングス(本社・埼玉県吉川市、和佐見勝社長)がTOBを実施中で、物流業界初の「同意なき買収」として注目を集めたが、SGHDが実質的なホワイトナイトとして名乗りを上げたことで、状況が大きく動いた。(カーゴニュース編集部)
SG側「大切なパートナー」、シナジー強調
SGHDは、5月31日の取締役会でTOBの実施を決議し、6月3日からTOBを開始した。買い付け期間は7月12日までの30営業日。C&Fロジの全普通株式2155万7194株を取得し、完全子会社化を目指す。
買付価格は1株あたり5740円で、AZ-COM丸和が提示した3000円を大きく上回る。全株式を取得した場合の買付総額は1237億3829万円にのぼる。5740円という価格は、C&Fロジの31日終値である4865円を18%上回るほか、AZ-COM丸和によるTOB公表前の株価2041円(3月21日)の約2.8倍に達する。