企業探しの盲点

ここで、企業探しの際に気をつけたい事柄について、深掘りしてご紹介しましょう。

(1)現在の勤務先と比較する
「応募先」を見るだけでなく、今の勤務先と比較することが大事です。それまで当たり前だと思っていたことが転職先ではそうではなく、「転職しなければよかった」と悔いるケースもあります。

(2)扱う商材、客層(ターゲット) の違いを意識する
 同職種の転職で盲点になりがちなのが、扱う商材や客層(ターゲット)の違いによって、それまで培ってきたスキルが通用しないケースです。

(3)担当する職務領域を確認する
 大企業からスタートアップや中小企業など人員の少ない企業に転職した場合で見られる
のが、思っていたよりも広い領域の職務を任されて苦労する、というケースです。

(4)収入面の条件は総合的に判断する
 収入に関する希望条件は総額だけではなく、福利厚生や昇給・昇進のシステムも含めて、今の勤務先と比較しましょう。

(5)よく確認しておきたい休日
 週休2日制と完全週休2日制の違いなど、企業の休日に関して誤解をしている人は少なくありませんので、よく確認しておく必要があります。

自分に合った企業が見つからない場合は?

 無理をして「やりたい仕事」を見つけようとするのではなく、「やりたい仕事を見つけられそうな会社」へ転職することも検討してみるとよいかもしれません。

(1)ジョブローテーションのある企業
 ジョブローテーションとは、企業が社員に複数の職務を経験させるために一定の期間で
異動や職務変更を行う制度です。

 まだ自分のやりたい仕事を決め切れていない、向き不向きがわからない人にとっては、ひとつの企業にいながら幅広い仕事を経験できるというメリットがあるといえます。

(2)副業可の企業
 本業とは異なる人間関係のなかに身を置き、異なる経験をすることで、視野が広がったりスキルアップにつながったりして、結果的に本業のパフォーマンスが上がるというケースがあります。

(3)今の仕事の嫌な部分に目を向けてみる
 これまでの仕事の嫌な部分に目を向けて、改善したいことを条件にして企業を探す方法もあります。