例えば、新卒からずっと経理の仕事をしてきた人が、「このままではだめだ。何か変えなきゃ」とモヤモヤした不安に駆られて、とりあえず「何か新しいスキルを身につけよう」「何か資格を取ろう」と考え、未経験からいきなりプログラミングスクールに通い出したとします。

 けれども、それは人事担当者や採用担当者からすれば、それは「未経験からプログラミングスクールに行った人」でしかありません。あるいは、「経理経験がありプログラミングスクールに行った人」でしかありません。結果、何も得られていないように思うのです。

 もちろん、自分の「強み」そのものを伸ばすことも大事です。

 けれども、それ以上に、その「強み」が活きる「場所」というものが、多くの場合、おろそかになっているのではないでしょうか。

 自分の「強み」を伸ばすのと同じくらい、自分の「強み」が活きる「場所」を探す、あるいはそんな「場所」をつくっていくことが重要なのだと思います。

 その必要性に気がついている人は、実はとても少ないのではないでしょうか。