母のがんとタイムリミット
――いわゆる「毒親」だと思うのですが、お母さんと絶縁することなく最後までの関係修復を模索したのはどうしてだったのでしょう。
母に関しては、がんになって余命がわかったことが一番大きいですね。母親が入院した時に、主治医の先生には「3年から長くて5年」って言われたんですよ。
それまでは、ダラダラと付かず離れずの距離をとった状態でいればいいやと思ってたんですけど、いきなり終わりが見えちゃった。タイムリミットができたから、この3年、5年がこの人との関係を修復する最後のチャンスだと。
それで、積極的に関係修復する方にかじを切った感じですね。何もなくて今も生きてたら、そういう風に思ってないかもしれないです。